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重い十字架を背負い戦い続けるビルバオの明日
 アスレチック・ビルバオ、残留決定。バスクの誇りは守られ、レアル・マドリー、バルセロナと共に2部降格経験のない古豪ビルバオの長く苦しい戦いは終わった。最下位での折りかえしからの残留を考えると、奇跡的でもある。しかし彼らに安堵に浸っている余裕はない。認めたくは無いが、今シーズンは、ビルバオがこれまでの残留は確定事項の中堅のクラブから、残留に怯える下位のクラブへの格下げの序章となった事は確実である。今季のようなことが今後も続くと、それは確定事項に変わる。これを防ぐには、来シーズンが非常に重要である。
 他クラブならば、大きな補強を真っ先に考えるが、ご存知のとおりビルバオでは考えられない。彼らの補強とは、下部組織であるレサマからの抜擢か、他チームに所属する数少ないバスク人を探すこと(クラブの慢性的な資金不足でこれも難しいが)しかないからだ。更に主力の慰留に努めなくてはならない彼らには、戦力維持に務めるのが精一杯で、劇的な上積みは期待できない(今季冴えなかったジェステは残留すると思うが、イラオラあたりは狙われそう)。ではどうするべきなのだろうか。
 まずはいい指揮官を連れてくること(クレメンテ残留には反対!!)。そしてこの苦しいシーズンの中で貴重な経験を積んだ若手、ジョレンテ、アドゥリズ、ダニョベイティア、ウスタリツ、アモレビエタらの継続した起用しかない。彼らの果てしない可能性に賭け、チームとしての上積みに繋げて欲しい。既に述べたように、彼らは今後も2部落ちしたことのないリーガの古豪としての重い十字架を背負い、戦い続けていかなくてはならない。私は切に、この十字架が永遠に存在し続けることを願う。
2006年5月9日
ゴールという悪魔に魅入られたヴィッセル
 Jリーグ2部第14節、ヴィッセル神戸対サガン鳥栖戦のため、ウイングスタジアムを訪れた。スタジアムの外では子供の催し物が行なわれており、その中でスタッフらしき外国人を見かけたので声をかけた。聞くと彼はボランティアで、サテライト等の笛を吹いている審判のようだ。彼の一押しは姜暁で、担当した試合で非常にいい動きをしていたようで、強く、自信に溢れていると話していた。今日会う予定のバクスター監督にまったく使い物にならないバロンより、彼を使うよう伝えるつもりだそうだ。私は彼の意見に大きく賛同した。全く点の取れないフォワード陣に変えて、新しい若い選手を試すべきだと私も感じていたからだ。ともかくなかなか得点をあげることが出来ないヴィッセル、この試合のポイントはいかに早い時間帯で先制点を取ることが出来るかに懸かっている、と私は考えていた。なぜなら、点が入らないと浮き足立つ攻撃陣、全く当てにならないGKがそれに耐え切れずミスを犯し失点、特に前回の湘南ベルマーレ戦で、目の前にきたFKのボールを躊躇しまくり、ヘディングを決められた徳重は悲劇的ですらあったが、そして先に点を奪われると輪をかけて浮き足立つ攻撃陣、ベンチにも流を変えられる選手もいないの等からだ。
 そして試合が始まり、私の悪い予感は的中した。打てども打てどもゴールネットを揺らすことはできず、バーやポストに嫌われた不運はあるが、あせりが先に出る。前半は元気だった近藤祐介もいつもとおり後半から消え始める。そしてここまでシーズン無得点の茂木投入。終盤、ヴィッセルから得点の香りは消えていた。茂木のドフリーのヘディングも期待感もむなしく、GKにはじかれる。こちらも途中投入の村瀬も決められず、ゲーム終了。ゴールという獲物を前にこわばるFW陣、それを受けてゴールへのプロセスを乱すMF陣、GKが荻にかわり多少安心感があったのか、柳川の奮闘もあり(彼はつなぎもできるDFだ!!)踏ん張った守備陣は攻めれらないが、今季を悪い意味で象徴する試合となった。私個人的には新外国人FW獲得か、サテライトからの抜擢を望むが、ともかくゴールという悪魔から逃れられるのかが、今後の焦点だろう。
2006年5月9日
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